映画『アウトレイジ』キャスト3部作相関図と壮絶な死亡順・現在の姿

映画『アウトレイジ』キャスト3部作相関図と壮絶な死亡順・現在の姿

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本作が映画史に刻まれる大きな要因となったのが、従来のヤクザ映画の様式美を完全に解体した「容赦のない処刑描写」と、予測不可能な死亡順です。登場人物たちがどのような末路を辿ったのか、作中での退場順に追っていきます。

第1作『アウトレイジ』における死の連鎖は、大友組の岡崎(坂本真)が村瀬組に殺害されたことから口火を切ります。続いて逃走を図った村瀬組の飯塚(塚本高史)が新幹線内で大友組に射殺され、大友組事務所を急襲された安倍(森永健司)も命を落とします。村瀬は一度は命拾いしたもののサウナで大友に射殺され、兄弟分を見捨てた池元も大友によりカジノで銃殺されました。大友組幹部の武(白竜)らが次々と消される中、最大の衝撃を与えたのが水野の最期でした。警察から釈放された直後に山王会の追っ手に拘束され、首にロープを巻き付けられた状態で車を発進させられ、惨たらしい斬首という形で即死します。そしてラスト、関内を加藤が裏切り射殺。その罪を着せられた小沢もその場で加藤の凶弾に倒れました。

続く『アウトレイジ ビヨンド』では、加藤の専横に反発した山王会古参の富田が粛清され、木村を慕っていた若手の嶋(新井浩文)と小野(桐谷健太)が無残に殺害されます。その後、大友の復讐劇が開始。出世して傲慢を極めていた石原は、大友によってバッティングセンターの打席に椅子ごと縛り付けられ、ピッチングマシンから放たれる無数の剛速球を顔面に浴びせ続けられて撲殺という凄惨な処刑を受けました。加藤の側近・舟木(田中哲司)も拉致・自供の末に射殺。引退に追い込まれた加藤は、パチンコ店を出た路地で大友にめった刺しにされて絶命します。そして映画の幕切れ、全てを裏で操っていた黒幕・片岡刑事が、木村の墓前で大友によって無言のまま撃ち殺されるという衝撃の結末を迎えました。

完結編『アウトレイジ 最終章』では、花菱会と張グループの小競り合いから木村組の幹部が犠牲となり、花菱会のヒットマン丸山(原田泰造)が大友らに始末されます。木村自身も花菱会内部の暗闘の道具として配下に裏切られ射殺。大友は張会長を愚弄した花田の口内に爆薬を詰め込んで爆殺し、組織を私物化していた野村会長は西野と中田によるクーデターで拉致され、首から下を道路に埋められた状態で車に轢かれて死亡しました。そして最後、全ての因縁に決着をつけた大友自身が、敬愛する張会長に累が及ばぬよう、李の眼前で自らの頭部を撃ち抜いて自決。シリーズに幕を下ろしました。

キャラクター名死亡作・直接の死因ヤクザ映画における類型編集部の見解・演出の特異性水野(椎名桔平)第1作:車牽引による斬首武闘派の若頭・忠義の士スタイリッシュな強者を最も無残な物理的暴力で処理する北野流リアリズム。石原(加瀬亮)第2作:ピッチングマシンによる撲殺インテリ・拝金主義の新世代言葉と暴力で他者を蹂躙した男が、絶叫の中で顔面を破壊される因果応報の極致。片岡刑事(小日向文世)第2作:墓前での至近距離射殺ヤクザを操る悪徳刑事・策士言い訳すら許されず、言葉を遮るように銃声を響かせる乾いた処刑劇。野村会長(大杉漣)最終章:生き埋めからの車両轢過現場を知らない天下りトップ権威を笠に着ていた小悪党が、闇夜の山中で見せる極限の無様さと残酷さの対比。大友(ビートたけし)最終章:拳銃による頭部自決旧時代の任侠・不器用な主人公誰の手にも落ちず、自らの意志で幕を引く「死生観」を体現した鮮烈な引き際。
山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。