小学校の国語教科書から名作が消えた?スイミーやごんぎつねの現在

小学校の国語教科書から名作が消えた?スイミーやごんぎつねの現在

小学校の国語教科書から名作が消えた?スイミーやごんぎつねの現在の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

全国の公立小学校で使われる教科書は、各自治体の教育委員会が数年ごとに地域単位で選定する教科書採択の経緯を経て決定される。その中でも国語において約6割以上の圧倒的シェアを誇るのが光村図書出版であり、それを追うのが東京書籍と教育出版である。2024年度の全面改訂を経て2026年現在使用されている各社の教科書を比較すると、定番の物語を軸にしつつも、各社の明確な教育方針の違いが浮き彫りになる。

出版社名小学校国語の代表的掲載作品(2026年現行)教材選定の特徴と編集方針現場シェアと評価光村図書出版・くじらぐも(1年)
・スイミー(2年)
・スーホの白い馬(2年)
・ちいちゃんのかげおくり(3年)
・ごんぎつね(4年)
・大造じいさんとガン(5年)
・やまなし(6年)情緒豊かな名作文学を軸に据え、文章を丁寧に読み味わう伝統的な国語教育を最重視。デジタル教材との親和性も高い。全国シェア約6割強。
世代を超えた認知度が最も高く、教員の指導のしやすさでも圧倒的支持。東京書籍 小学校国語・スイミー(2年)
・ごんぎつね(4年)
・一つの花(4年)
・わらぐつの中の神様(5年)
・やまなし(6年)文学作品に加え、図表やデータを読み解く実用文・論理的文章に注力。探究学習やPISA型読解力の養成に強みを持つ。全国シェア第2位。
論理的思考や言語活動の充実を掲げる自治体での採択が目立つ。教育出版 国語・お手紙(2年)
・モチモチの木(3年)
・ごんぎつね(4年)
・注文の多い料理店(5年)
・海の命(6年)言葉のきまりや表現技法の習得をステップ化。多様な作家の現代文学も積極的に取り入れ、読書習慣の定着を図る。堅実な地方採択。
言葉の仕組みを系統的に教えたい教育現場から根強い評価を獲得。

このように、小学校国語教科書 掲載作品一覧を鳥瞰すると、「ごんぎつね」のように各社共通の屋台骨となっている作品が存在する一方で、教科書会社ごとに特色あるラインナップが組まれていることがわかる。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。