Jal歴代塗装の変遷と鶴丸復活の真相|名機が語るデザインの歴史に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。
多くの航空ファンや利用者が気になるのが、「初代鶴丸」と「現行鶴丸」の具体的な違い、そして各世代の塗装がどのような特徴を持っていたのかという点です。初代鶴丸と現行鶴丸の違いは、単なるマークの流用ではなく、グラフィックデザインにおける緻密な再構築にあります。
初代鶴丸(1959年発表、1960年DC-8にて就航)は、グラフィックデザイナーの亀倉雄策氏らの手による原案をベースに、尾翼いっぱいに大きく配置された力強いフォルムが特徴でした。鶴の両翼の先端が尾翼の輪郭にまで迫るダイナミックな配置で、胴体には赤と濃紺のサイドラインが貫かれていました。
一方、2011年に復活した現行鶴丸は、原点への敬意を払いつつも、現代的な洗練が施されています。鶴の頭部や嘴の角度、両翼のシャープな切れ込みの深さがミリ単位で微修正され、より精悍で前進感のあるシルエットへと進化しました。また、胴体側面は従来のライン塗装を排し、純白のボディに力強いヘルベチカ系のボールドフォントで「JAPAN AIRLINES」とブラックで刻まれるミニマルなスタイルとなっています。
世代・呼称採用期間代表機材・デザイン特徴編集部の見解・歴史的評価第1世代(初期塗装)1951年〜1960年DC-4、DC-6、DC-7
胴体レッドライン+尾翼日の丸戦後日本の民間航空再開を象徴する黎明期のクラシカルスタイル。第2世代(初代鶴丸)1960年〜1989年DC-8、B727、B747-100/200
尾翼に初代鶴丸+胴体チークライン高度経済成長と国際線網拡大の象徴。世界に「日本の翼」を認知させた黄金期。第3世代(2代目鶴丸)1989年〜2002年B747-400、B767-300、MD-11
ランドーデザイン、グレー帯+小ぶり鶴丸完全民営化に伴うCI改新。洗練された国際企業への脱皮を図ったモダンデザイン。第4世代(太陽のアーク)2002年〜2011年B777-200/300、B747-400、A300-600R
鶴丸廃止、サン・アークロゴJAS統合を機に「対等融合」を狙ったが、ブランドの独自性が薄れたとの議論も。第5世代〜現在(現行鶴丸)2011年〜現在B787、A350-900/1000、B737-800
鶴丸復活+白地シンプルボディ破綻からの再出発を誓う原点回帰。高い視認性と凛とした日本的美学が世界で再評価。