欧米の一部地域では、子どもの下痢や風邪などの胃腸炎に対して「平らなコーラ(Flat Coke:炭酸を抜いたコーラ)」を飲ませる民間療法が古くから存在します。吐き気で固形物が食べられないときに手軽にカロリーが摂れ、甘みで子どもが飲みやすい点が理由です。
しかし、現代の臨床医学の観点からは慎重な判断が求められます。コーラは糖分濃度が高すぎるため、弱った腸管内で浸透圧性下痢(腸内の水分が引き出されて下痢が悪化する現象)を誘発する恐れがあります。また、下痢や嘔吐で失われるナトリウムやカリウムといった電解質がほとんど含まれていません。
体調不良時に活用する場合は、そのまま飲むのではなく、水で1:1に薄めて微量の食塩(ひとつまみ)を加えるといった調整を行わない限り、経口補水液の代替としては推奨されません。