SIMカードを取り出した後、新しいSIMや元のSIMをトレイに戻す際にも細心の注意が必要です。現在流通しているiPhone(iPhone 5以降すべて)は、最も小さい「nanoSIM(ナノシム)」規格を採用しています。
nanoSIMカードには、表裏と上下を間違えないよう、4つの角のうち1箇所だけが斜めにカットされた「切り欠き(ノッチ)」が設けられています。SIMトレイ側にも全く同じ形の切り欠き枠が彫られているため、形がぴったり一致する向きに載せてください。
- SIMカードの向きと裏表:金属のICチップ面(金色のメッキ部分)が下向きになるか上向きになるかは、トレイの構造に合わせて設計されています。カードがトレイの枠内に完全に収まり、爪で軽く触れてもガタつきや段差がない「ツライチ(水平)」の状態になっていることを確認してください。
- トレイの互換性に注意:Apple公式サポートが警告している通り、SIMトレイはiPhoneのモデルごとにミクロン単位で形状が異なります。例えばiPhone 13のトレイをiPhone 14に流用したり、別機種のトレイを無理やり差し込んだりすると、気密性が失われるだけでなくスロット内で抜けなくなります。必ず本体に付属していた専用トレイを使用してください。
SIMカードを挿入したのに「SIMなし」「不正なSIM」と表示される原因
トレイを戻してiPhoneの電源を入れた際、画面左上に「SIMなし」や「不正なSIM」「検索中...」と表示されて通信が始まらない場合、主に以下の要因が考えられます。
- ICチップ面の皮脂汚れ・静電気:カードを取り出す際に金メッキ部分を素手でベタベタ触ると、手の油分やホコリが絶縁体となり接触不良を起こします。眼鏡拭きなどの柔らかい布でICチップ面を優しく拭き取ってから再セットしてください。
- トレイが奥まで完全に押し込まれていない:防塵ゴムの反発でコンマ数ミリ浮いていることがあります。フレームとトレイの段差が完全に平らになるまでしっかり押し込んでください。
- APN構成プロファイルの設定漏れ:格安SIM(MVNO)に乗り換えた場合、SIMを挿しただけでは通信できません。Wi-Fiに接続し、各通信会社の「APN構成プロファイル」をダウンロードしてインストールする必要があります。