ハード面の古さに対する指摘がある一方で、温泉ファンや湯治客から絶賛されているのが大浴場と露天風呂に注がれる「万代鉱(ばんだいこう)源泉」の圧倒的な湯力です。草津温泉には複数の主要源泉が存在しますが、万代鉱源泉は1970年代に硫黄鉱山の坑道から噴出した比較的新しい源泉であり、草津随一の湧出量と極めて高い酸性度を誇ります。
草津温泉観光協会および現地の温泉分析書によると、万代鉱源泉の泉質特性は以下の通りです。
- 泉質:酸性・含硫黄・アルミニウム・硫酸塩・塩化物温泉
- 水素イオン指数(pH):約1.6〜1.7(極めて強力な強酸性)
- 源泉温度:約95度(非常に高温で湧出)
- 特徴的な効能:強力な殺菌作用、慢性皮膚病、疲労回復、筋肉痛など
ホテルニュー紅葉の大浴場では、この万代鉱源泉を贅沢にかけ流しで提供しています。入浴した瞬間に肌へピリピリとした刺激が走り、金属製のアクセサリーが一瞬で変色するほどの濃厚な成分濃度は、まさに草津温泉ならではの醍醐味です。露天風呂からは白樺林の自然を望むことができ、四季折々の風情を味わいながら名湯に浸かることができます。湯治目的や純粋に草津の良質な湯を堪能したい旅行者にとって、この泉質だけでも宿泊費以上の価値があるといえます。