サワガニの生命維持において、水質と温度管理は直結する要素です。特にサワガニ水換えとカルキ抜き頻度は、日々のルーティンとして確立する必要があります。
水深2〜3cmの浅水飼育の場合、水量が少ないため汚れが濃縮されやすくなります。水換えは週に2〜3回、全量の半分〜全換水を行います。この際、必ず汲み置き水かカルキ抜き剤で塩素を無害化した水を使用し、水温差を1〜2℃以内に抑えてください。塩素が残った水道水を使うと、エラが損傷して呼吸困難に陥ります。
季節の変わり目で重要になるのがサワガニの冬越し・越冬方法です。水温が10℃を下回るとサワガニの代謝は低下し、活動を停止して「冬眠(越冬モード)」に入ります。
冬越しの選択肢には以下の2パターンがあります。
- 自然冬眠させる場合:暖房の効かない暗く静かな部屋(水温5〜10℃をキープできる場所)に水槽を置きます。湿らせた水苔や腐葉土、厚めの砂利を敷き、潜れる環境を整えます。冬眠中はエサを食べませんが、乾燥すると即死するため、霧吹きで湿度を保ち、時折少量の水換えを行います。
- 加温飼育で冬を越す場合:室温が20℃前後保てる部屋に置くか、パネルヒーター等を用いて水温を18〜22℃に維持します。冬眠させないため通常通りの給餌と換水が必要ですが、初心者にとっては冬眠失敗(凍結や春先の衰弱死)のリスクを避けられる安全な方法です。