浅野ゆう子の人生を語る上で避けて通れないのが、俳優・田宮五郎さん(往年の名優・田宮二郎さんの次男)との深い絆と、あまりにも早すぎた別れです。
2人は2000年代後半から真剣交際をスタートさせ、事実上のパートナーとして将来を誓い合っていました。しかし2012年4月、田宮さんが浅野の自宅で突然くも膜下出血を発症して倒れます。浅野は迅速に通報し初期治療へ繋げるとともに、その後約2年半にわたり、仕事を続けながら懸命なリハビリ介護を支え続けました。バリアフリーを考慮した住居の確保など、献身的なサポートは関係者の間でも深く知られています。
しかし祈りも届かず、田宮さんは2014年11月に47歳の若さで帰らぬ人となりました。最愛の人を失った浅野の喪失感は計り知れず、当時の追悼コメントでも深い悲痛が滲み出ていました。
深い悲嘆(グリーフ)の底から彼女が再び前を向き、現在の夫との出会いを受け入れられた背景には、田宮さんと過ごした濃密な時間と、自らの手で最後まで寄り添い切ったという精神的な昇華があったことは間違いありません。