創作文化において「リバ」という言葉は、単なる記号を超えてファンのアイデンティティや精神的境界線に関わるキーワードとなっています。一般的にBL(ボーイズラブ)をはじめとする関係性描写では、キャラクターの主導権や肉体的な役割分担を示す「攻め(A)」と「受け(B)」が設定されます。
作品表記において「A×B」と書かれた場合、左側に配置されたキャラクターが攻め、右側が受けを務めるのが長年の不文律です。ここで浮上するのが「左右固定」と「リバ」の思想的相違です。
左右固定派は、「Aは生涯攻めであり、Bは生涯受けでなければならない」という不可逆な関係性に美学を見出します。対してリバ容認派は、「2人の関係性は対等であり、状況や感情の揺らぎによってA×BにもB×Aにもなり得る」という流動性を好みます。この2つのスタンスは水と油であり、互いの領域を尊重するための棲み分けマナーとして「リバ可」「リバ不可」「逆CP地雷」といった注意書きが確立されました。