本楽曲を社会現象へ押し上げた最大の起爆剤が、当時絶大な支持を集めていたフジテレビ系アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の第6代エンディングテーマ(第67話〜第82話)への抜擢でした。
当時のソニー・ミュージック系を中心としたアニメタイアップ戦略は、JUDY AND MARYの『そばかす』やTHE YELLOW MONKEYの『TACTICS』、T.M.Revolutionの『HEART OF SWORD 〜夜明け前〜』など、単なる子供向けアニメの枠組みを超えた本格的なロックナンバーを次々に送り出していました。その熾烈なコンペティションのなか、制作陣が求めていた「志々雄真実編の終結後に漂う哀愁と、京都を舞台にした人間模様の叙情性」に見事に合致したのが、制作中だった『1/3の純情な感情』でした。
アニメ本編のエンディング映像では、主人公・緋村剣心の背負う十字傷の過去、神谷薫との切なくも温かい絆が、哀愁を帯びたギターのアルペジオと見事にシンクロ。放送開始直後からアニメファンのみならず、一般の音楽ファンからも問い合わせがレコード会社へ殺到しました。ネット上の歴代『るろうに剣心』主題歌ランキング企画でも、川本真琴の『1/2』やSIAM SHADEの本作が常にトップを争い続けており、作品の黄金期を象徴するテーマソングとして記憶に刻まれています。