『へび女』シリーズの爆発的人気を受け、1968年には大映によって劇場用特撮映画『蛇娘と白髪魔』が製作・公開されました。この映画版は、楳図ホラーのファンにとって見逃せない特異なクロスオーバー作品となっています。
映画の軸となるのは『まだらの少女』のプロットですが、そこに楳図氏の別作品『赤んぼ少女』に登場する伝説の異形キャラクター・タマミがへび娘のライバル・姉妹的存在として組み込まれました。タマミの正体は、原作漫画では奇形児として産み落とされた悲劇の少女ですが、映画版では蛇の呪いと洋館の怪奇現象が融合したハイブリッドな怪異として描かれています。
特撮技術を駆使した蛇への変身シーンや白髪魔の怪演は、昭和カルト映画の傑作として現在も映画ファンから高く評価されています。