老舗・三美堂が仕掛ける静かな革命:幻の至宝と映像新時代の全貌

老舗・三美堂が仕掛ける静かな革命:幻の至宝と映像新時代の全貌

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日本における美術商の歴史を語る上で欠かせないのが、数々の名品を世に送り出してきた東京美術倶楽部だ。その中核に連なる審美眼は、単なる商取引の枠を遥かに超えている。日本美術・骨董鑑定の世界では、わずかな釉薬の縮れ、木肌の風化、あるいは筆致の揺らぎ一つが真贋を分かつ。そこには理論書をどれほど読み込んでも到達できない、世代を超えて手渡されてきた暗黙知が存在する。

かつて茶の湯の祖である千利休が見出した「不完全さの中に宿る美」から、近代の数寄者たちが愛した茶道具、さらには豪放な筆致で知られる棟方志功の板画に至るまで、美の本質を見抜く基準は決して揺らがない。老舗が守り抜いてきたのは、単なる美術品というモノではなく、その背後にある時代精神と作家の息遣いそのものだ。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。