万葉集の舞台となった歴史ある丘陵を活かした奈良万葉カンツリー倶楽部のコースレイアウトは、全18ホール・パー72。一見すると適度なアップダウンに収まっているように映りますが、各ホールには綿密に計算された罠が潜んでいます。
アウトコースは、比較的フェアウェイ幅が広く雄大なティショットを楽しめるホールが多いものの、セカンドショット以降でグリーン面の傾斜を把握していないと痛い目に遭います。特に受けているように見えるグリーンが実は奥に向かって傾斜していたり、手前のバンカーが錯視によって近く見えたりするホールが存在します。
一方のインコースは、ドッグレッグや谷越えなど地形変化に富んだホールが続きます。ティーイングエリアに立った瞬間、ドライバーで飛ばしたくなる誘惑に駆られますが、フェアウェイの絞られたポイントや落とし穴となるクロスバンカーを避けるため、スプーン(3W)やユーティリティを選択する勇気が求められます。ピンポジションに対して「常にピンの手前、花道側からアプローチする」という基本原則を徹底できるかどうかが、奈良万葉で80台・90台前半をマークするための決定的な分岐点となります。