ネット上の掲示板やSNSでは、「川内キャンパスは仙台駅に近いからどこに住んでも自転車で楽に通える」といった誤った情報が散見されます。しかし、現場の地理的条件を精査すると、いくつかの明確な盲点が存在します。
「自転車通学が万能」という神話の破綻
地図上で見ると仙台駅西口から川内までは約2.5km程度であり、平坦路であれば自転車で15分ほどの距離に見えます。しかし、中心街と川内の間には広瀬川が流れ、そこには「大橋」や「仲の瀬橋」による急な下り勾配と上り勾配が立ちはだかります。さらに冬場は橋の上の路面凍結や仙台特有の冷たい西風が吹き抜けるため、通年で自転車通勤・通学を貫くのは相当の体力を要します。結果として「結局、定期代を払って地下鉄通学に落ち着いた」という新入生が毎年後を絶ちません。
理系学生を悩ませる「住まい選びのねじれ現象」
最も深刻なのが、工学部・理学部・薬学部・農学部に合格した理系学生の住まい選びです。1年次は川内北キャンパスに通うため、川内地区(川内亀岡町や川内三十人町)や八幡地区にアパートを借りる学生が多く見られます。
しかし、2年次(学部によっては3年次)からは実験や研究の拠点が完全に青葉山キャンパスへ移ります。川内周辺に住み続けると、毎日のように急峻な青葉山へ地下鉄または原付で登頂しなければならず、「1年間の通学利便性を優先しすぎて、卒業研究で深夜まで拘束される高学年時に通学苦を味わう」という失敗例が頻出しています。理系学生は、川内と青葉山の中間地点や、地下鉄東西線沿線の北四番丁・勾当台公園エリア、あるいは青葉山へのアクセスが良い八木山動物公園駅周辺まで視野に入れた長期的な部屋探しが不可欠です。