塩見きらが中心メンバーとして牽引した「神使轟く、激情の如く。」は、日本武道館公演や幕張メッセでの大型ワンマンを成功させるなど、激しいラウドロックとエモーショナルな煽りでアイドルシーンを席巻しました。その中で彼女は、鋭い高速ラップと透明感のある歌声を武器に中核を担っていました。
それだけに、突然の卒業発表時には「メンバー間の不仲」「事務所とのトラブル」といった憶測が一部の掲示板で飛び交いました。しかし、公式発表資料および本人がメディアで語った手記を精査すると、そうしたネガティブな噂は事実無根であることが分かります。
最大の要因は、激しい全国ツアーの連戦による喉の負担と、長期的な健康管理の必要性でした。叫び狂うようなシャウトや過密スケジュールが続く中で、彼女は「自らの声と表現を長く維持するためには、一度グループの激しいフォーマットから離れ、自分のペースで歌と向き合う時間が必要だ」という苦渋の決断に至ったと明かされています。
当時のインタビューにおいて、彼女は「グループで出し切ったという達成感があったからこそ、次の一歩を踏み出せた」と述懐しています。後腐れのない円満な旅立ちであったことは、卒業後も元メンバーとの良好な関係性が伺えるSNSのやり取りからも明白です。