暫定2車線区間の高速道路において、長年猛威を振るってきたのが対向車線への飛び出し事故だ。重量のあるコンクリート壁やガードレールは衝撃力に強い反面、車体を強烈に弾き返して後続車を巻き込む二次被害が大きな課題とされてきた。
その常識を打ち破ったのが、しなやかな鋼製ケーブルを編み込んだ多重ワイヤーロープ防護柵だ。車両が衝突すると、ケーブルがくもの巣のように伸びてショックを吸収し、車線を逸脱させることなく安全に停止させる。国土交通省の最新集計によれば、設置区間での死亡・重傷事故率は導入前と比べて8割以上も激減した。現場のドライバーからは「夜間や悪天候時の安心感が段違いだ」との声が相次ぐ。