彼のキャリアは決して平坦なものではなかった。2014年のドラフトで広島に入団したものの、制球難に苦しみ、2020年オフに無念の戦力外通告を受けた。多くの選手がここでユニフォームを脱ぐ選択をする中、彼は諦めなかった。四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスへ移籍し、ゼロからの再スタートを切ったのだ。
NPBのような恵まれた環境はない。自ら泥にまみれ、フォームの微修正やウエイトトレーニング、自らの球質を徹底的に客観視する作業に没頭した。この独立リーグ時代での試行錯誤こそが、彼のピッチングのメカニクスを根底から変え、現在の球界屈指の制球力と圧倒的な球威を生み出す原動力となった。