華やかな表舞台の裏には、文字通り命を削るような壮絶なドラマが存在した。ドラマーでありリーダーのYOSHIKIは、ライブのたびに限界を超えたプレイを続け、ドラムセットを破壊し、ステージ上で倒れ込んだ。頸椎の痛みに耐えながら首にギプスを巻いて演奏を続ける姿は、ファンに崇高な美しさと同時に痛切な危機感を抱かせた。
その傍らでバンドの精神的支柱として疾走していたのが、ギタリストのHIDEである。HIDEは革新的なサウンドメイクと類稀なセルフプロデュース能力で、バンドのビジュアルと音の実験性を牽引した。裏方としてメンバー間の軋轢を調整し、YOSHIKIの過激な構想を現実のサウンドへと落とし込む。狂気を爆発させるYOSHIKIと、それを鮮やかなエンターテインメントへと昇華させるHIDE。ふたりの天才の化学反応こそが、全盛期の熱狂を生み出す絶対的な原動力だった。