では、身近に「気を使いすぎる人」がいて疲れ果てている場合、どのように対処すればよいのだろうか。相手のペースに巻き込まれないための第一歩は、はっきりとした「境界線(バウンダリー)」を引くことだ。
最も効果的なのは、過剰な謝罪やフォローに対して必要以上に深追いしないこと。「気にしなくて大丈夫ですよ」と一言短く返したら、話題をサッと切り替える。ここでこちらまで「いやいや、本当に気にしないで! 私の方こそ……」と引きずってしまうと、無限の配慮ゲームに突入してしまう。
また、「自分の意思は自分で決めてもらう」ルールを作るのも有効だ。「AとB、どっちがいい?」と聞いて「どちらでも」と返ってきたら、「じゃあ私が決めるね」と即断即決し、相手に気を遣わせる隙を与えない。毅然とした態度こそが、相手の不安を鎮める冷やし油となる。