鈴木福の特撮好きは、ビジネスとしての演出ではない。幼少期のインタビューやバラエティ番組出演時にも、変身ポーズや作品の裏設定について目を輝かせながら語る姿が度々話題になっていた。仮面ライダーシリーズをリアルタイムで追いかけ、歴代の変身アイテムを自費でコレクションし、歴代キャストの立ち振る舞いを細部まで研究し尽くす。まさに筋金入りの「オタク」であった。
多くの芸能人が「子供の頃に見ていました」と語る中で、彼の熱量は群を抜いていた。作品の歴史やストーリー構成、果てはスーツアクターの動きの違いまで理解するその観察眼は、単なる視聴者の域を遥かに超えていたと言っていい。だからこそ、彼が実際に「仮面ライダー」のオファーを受けたとき、周囲が感じたのは驚きではなく「ついにこの時が来たか」という納得感だった。