発端は、ひとりの海外ダンサーが投稿したごく短いショート動画だった。アニメの疾走感あふれる主題歌をベースにアレンジされたトラップビートに乗り、忍者特有の「印」を結ぶような高速の手さばきと、ストリートダンスの軽快なフットワークをブレンド。これがアルゴリズムの波に乗り、瞬く間に世界中に拡散した。
画面の向こうで繰り広げられる、中毒性の高い動き。スマホを眺めていた若者たちは即座に反応した。「自分もこれを完璧に踊りこなしたい」。絶妙な難易度と圧倒的な爽快感が、世界同時多発的な模倣の連鎖を引き起こしたのだ。