喫煙者が筋肥大で伸び悩む最大の要因は、ニコチンが引き起こす急激な毛細血管の収縮と血流悪化にあります。筋トレ直後、身体は傷ついた筋組織へ大量の血液を送り込み、修復に必要な栄養素とホルモンを届けようとします。しかしニコチンを摂取すると血管が細くなり、血流量が低下。結果として筋繊維へのリカバリー物質の供給が滞り、修復スピードが大幅に遅れます。
さらに見逃せないのが、筋肉の成長と体脂肪の燃焼に不可欠な男性ホルモン「テストステロン」への悪影響です。喫煙は副腎皮質を刺激してストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進します。コルチゾールには筋肉を分解するカタボリック作用があり、テストステロンの働きを強力に相殺してしまいます。「追い込んでいるのに筋肉が増えず、疲労だけが残る」という現象は、このホルモンバランスの崩壊が引き起こしているケースが極めて多いのです。