演出の進化は空の上だけに留まらない。手元のスマートフォンや会場の空間音響システムとの完全同期が、観客の体験を根本から変えた。観客が専用のWebアプリを開いて空にスマホをかざすと、肉眼で見える光の群れの上に拡張現実(AR)の追加エフェクトがリアルタイムで重なって表示される。
さらに、個々のスマホのスピーカーから立体音響が流れ、空の機体の動きに合わせて音が頭上を駆け巡る。会場全体が巨大な映画館、あるいは体験型のアトラクションへと変貌するのだ。この「視覚・聴覚・デジタルデータ」が完璧に融合したマルチモーダルな空間体験こそが、若年層やインバウンド観光客を惹きつけて離さない最大の要因となっている。