時計の針を2006年6月18日、ドイツ・ニュルンベルクのフランケンシュタディオンへと巻き戻します。ジーコ監督率いるサッカー日本代表は、初戦のオーストラリア戦を1-3で落とし、グループリーグ突破に向けてクロアチア戦での勝利が絶対条件となっていました。
気温30度を超える過酷な猛暑の中、0-0で迎えた後半6分(51分)にその瞬間が訪れます。中盤からのスルーパスに抜け出した右サイドバックの加地亮が、相手ペナルティエリア深くまで果敢に侵入。相手ゴールキーパーを引きつけ、ゴール前中央へ完璧なグラウンダーのマイナスクロスを供給しました。
無人のゴールマウス。GKは完全に外され、中央に走り込んできたのは背番号13・柳沢敦。日本中のファンが立ち上がり、先制点を確信した瞬間でした。しかし、柳沢が放った右足のアウトサイドシュートは枠の左へと逸れ、看板を叩きます。決定的な絶好機を逃した日本代表は0-0のスコアレスドローに終わり、グループリーグ敗退の引き金となりました。