スズメは本当に絶滅危惧種?激減した真相と環境省レッドリストを徹底解説

スズメは本当に絶滅危惧種?激減した真相と環境省レッドリストを徹底解説

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スズメの減少傾向が周知されるにつれ、善意からくる行動が思わぬトラブルを生むケースが頻発している。一般にはあまり認識されていない重大な盲点を整理しておきたい。

まず最大のリスクは、地面に落ちているスズメの幼鳥を見かけた際の「無断保護(持ち帰り)」である。春から初夏にかけて見られる羽毛の生え揃ったヒナは「巣立ち雛」と呼ばれ、飛翔訓練の過程で一時的に地面に降りているに過ぎない。近くの樹上や電線から親鳥が必ず見守っており、人間が手を触れずに放置すれば親鳥が給餌を再開する。これを「弱っている」「親に捨てられた」と誤認して自宅へ連れ帰る行為は、親から幼鳥を引き離す「誤認誘拐」にほかならない。

さらに法的な観点からも厳重な注意が必要だ。スズメは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」の対象種であり、学術研究や行政の捕獲許可を得ていない一般市民が野生個体を捕獲・飼育することは法律で固く禁じられている。違反した場合には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性がある。いくら数が減っているからといって、「弱っていたから助けるためにペットとして飼育する」という行為は違法となる。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。