ネット検索で「高校の偏差値」を探す際、まず押さえておくべき決定的な事実がある。学校法人麻布学園が運営する麻布中学校・高等学校は、高校からの生徒募集を行わない完全な私立中高一貫校だ。そのため、高校受験市場の偏差値表に麻布の名が単独で掲載されることは原則としてない。
それでも高校偏差値という言葉が飛び交うのは、開成中学校・高等学校や武蔵中学校・高等学校とともに「男子御三家」と称される別格のブランド力ゆえだろう。中学受験で選抜された精鋭たちが6年間を過ごし、そのまま大学受験へと挑む。高校入試換算であれば、間違いなく最上位ランクの偏差値75以上に相当する学力層がひしめき合っている。
高校募集を行わず、6年間を一貫したカリキュラムで完結させるからこそ、教員陣は大学入試の枠組みにとらわれない骨太な授業を展開できる。中学1年次の段階で独自の実験プリントを使い倒し、高校内容へ軽々と踏み込んでいく。この時間的アドバンテージが、数字以上の学力基盤を形作っているのだ。