収穫の失敗を確実に回避するために、全体を一気に掘り起こす前に実施したいのが家庭菜園サツマイモ試し掘りです。予定時期の1週間ほど前に、畝の端にある1株だけをスコップで慎重に掘り上げ、イモの直径が7〜8cm程度に育っているかを確認します。肥大が不十分であれば、さらに1〜2週間据え置くことで収穫量を大幅に伸ばすことが可能です。
収穫作業に入る際、絶対に守るべき鉄則が天候の選択です。サツマイモ収穫雨の日NGの理由は、濡れた土壌で収穫するとイモの呼吸が妨げられる上、表皮に湿った泥が付着して乾燥しにくくなり、傷口から病原菌(軟腐病など)が侵入して長期保存中に腐敗する確率が跳ね上がるためです。晴天が2〜3日続いて土がサラサラに乾いた日を狙って作業を行いましょう。
実践的なサツマイモ掘り方のコツは以下のステップで行います。
- ツルの刈り取り:収穫当日の朝、株元のツルを地際から10cmほど残して刈り取り、マルチシートを剥がします。
- 掘り起こし位置:株元から約30cm離れた場所にスコップを垂直に深く差し込み、テコの原理で土を大きく持ち上げます。
- 手掘りで収穫:イモの表皮は非常に薄くデリケートです。刃先を直接イモに当てないよう注意し、周囲の土を手で優しく払いのけながら掘り出します。
なお、生育期間中の栽培管理として議論されるサツマイモつる返しの必要性ですが、現代の畝立てマルチ栽培においては、ツルから伸びた不定根へ余分な養分が分散するのを防ぎ、親イモへのデンプン蓄積を促す効果があります。ツルが隣の畝まで旺盛に伸びている場合は、収穫の1ヶ月前まで定期的にツルを持ち上げて地面から引き剥がしておくと、均一で良質なイモが収穫しやすくなります。