登山や山菜採り、キャンプなどのアウトドア需要が高まる中、山林で遭遇する危険生物への危機管理は欠かせない。攻撃力・毒性・遭遇確率を総合した森の危険動物ランキングの上位種と、実践的な森の動物遭遇時の対処法を頭に叩き込んでおく必要がある。
最も警戒すべきは、圧倒的な膂力を誇るヒグマおよびツキノワグマだ。次いで突進力と鋭い牙を持つイノシシ、秋口に狂暴化するオオスズメバチ、草むらに潜むニホンマムシやヤマカガシといった有毒ヘビが続く。また、初夏から秋にかけて登山道を脅かすヤマビルやマダニによる感染症リスクも侮れない。
もし森の中でクマやイノシシと鉢合わせてしまった場合、「大声を上げて背中を見せて逃げる」のは最悪の選択肢となる。逃げる獲物を反射的に追尾する習性があるため、絶対に走ってはならない。視線を合わせたまま静かに後退し、障害物を間に挟みながら距離を取るのが鉄則だ。突発的な近距離遭遇に備え、山林に入る際はクマ鈴やラジオで存在を知らせる予防策と、万が一のためのクマスプレーの携行が身を守る境界線となる。