ポケモン以外にも、メディアや地域社会で独自の存在感を放つキャラクターたちがいます。その出自と背景を深掘りします。
ネット動画カルチャーにおいて2020年代以降、爆発的な露出を誇っているのが「ずんだもん」です。SSS合同会社が手掛ける東北地方の復興・応援企画「東北ずん子」の関連キャラクターで、ずんだ餅をモチーフにした妖精です。音声合成ソフト「VOICEVOX」の無料提供や二次創作ガイドラインの柔軟さから、YouTubeやニコニコ動画の解説系・劇場系コンテンツで爆発的な支持を獲得しました。いまや若い世代にとって「ず」から始まるキャラクターといえば真っ先に名前が挙がる存在です。
世界的な知名度を誇るディズニー作品からは、『くまのプーさん』に登場する「ズオウ」(英語名:Heffalump)が挙げられます。元々はプーさんやピグレットが悪夢の中で恐れる「ハチミツを盗むゾウのような怪物」として描かれていましたが、2005年公開の長編アニメ映画『くまのプーさん ザ・ムービー/はじめまして、ランピー!』では、心優しい子どものズオウ「ランピー」が登場し、種族全体の恐怖のイメージが友情へと昇華されました。
ご当地キャラクター界の異端児として知られるのが、北海道北斗市の公式キャラクター「ずーしーほっきー」です。2013年に公立はこだて未来大学との共同開発で誕生し、地元の特産である「ホッキ貝」と「ふっくりんこ(米)」を合体させたシュールかつ不気味かわいい外見がSNSで大反響を呼びました。自治体の公認マスコットとしては異例のインパクトを保ち続けています。