作品を不朽のものにした最大の要因は、ごく普通の少年・天野ケータと、どこか抜けていて愛らしいジバニャンのコンビネーションにある。完璧なヒーローではなく「普通」を自認する主人公のリアクションと、地縛霊という少々切ない出自を持ちながらもマイペースを崩さないネコ妖怪。彼らが織りなす絶妙な日常こそが、作品の屋台骨だ。
昭和のナンセンスギャグと現代のパロディを巧みに融合させたファンタジー・コメディの作風は、子どもだけでなく親世代の笑いも誘った。不条理な出来事を「妖怪のせい」にして笑い飛ばす軽やかさは、日々のストレスを抱える現代社会において、一種の清涼剤のような役割を果たしていたのかもしれない。