かつて『8時だョ!全員集合』で日本中の土曜の夜を席巻した志村さんは、単独冠番組となった『志村けんのだいじょうぶだぁ』でさらにコントの表現力を研ぎ澄ませていく。その中心にあったのが、盟友・加藤茶さんとの絶妙な掛け合いだ。
加藤茶さんが放つ絶妙な間合いに対し、志村さんが太鼓を打ち鳴らしながら踊り出す。一見すると突拍子もないアドリブに見えるこのシーケンスも、実は二人の緻密な計算の上に成り立っていた。「太鼓の音が鳴る瞬間に、観客の感情が最高潮に達するようにテンポをコントロールしていた」と制作関係者は振り返る。過激なリアクションと古典的なリズムの融合こそが、当時のコント番組において画期的な革新だったのだ。