最新の集団感染追跡データおよび血清疫学調査によると、オミクロン株感染者のうち「完全な無症状」のまま経過する割合は、およそ30%から45%に達すると推計されている。従来株やデルタ株において無症状割合が10%〜20%程度とされていたことと比較すれば、その差は一目瞭然だ。さらに、軽微な違和感しか覚えない「実質的な無症状層」を含めると、全体の半数近くが自覚なしに日常生活を継続している計算になる。
当報道部の独占分析によれば、この高い無症状率はワクチン接種による獲得免疫や過去の感染歴(ハイブリッド免疫)が大きく寄与している。しかし、症状がないこととウイルス排出量がないことは同義ではない。PCR検査でのCt値解析では、無症状者であっても発症者と同等のウイルス量を一時的に保持している例が多数報告されており、「気づかぬうちの伝播」が流行の波を長期化させる主因となっている。