浜松といえば、全国トップクラスの年間日照時間を誇る場所として全国的に有名だ。燦々と降り注ぐ太陽光は、市民に豊かな恵みをもたらす一方、年間を通じて独特の風のパターンを生み出す源泉にもなっている。
特に冬場から春先にかけて猛威を振るうのが、名物の「遠州の空っ風(からっかぜ)」だ。蔵王連峰や赤石山脈を越えて吹き下ろすこの乾燥した強い北西風は、体感温度を激しく押し下げる。青空が広がり、日差しが眩しいにもかかわらず、一歩屋外に出ると身体を突き刺すような冷風が吹き荒れる。晴天率の高さと強風のギャップこそが、浜松の気象を語る上で欠かせない要素と言える。