志村けんの芸能人生を語る上で欠かせないのが、ザ・ドリフターズのリーダーであり師でもあった、いかりや長介氏との関係だ。時に衝突し、時に深く信頼し合った二人の絆は、お笑い界における伝説的な師弟関係として知られている。
「長さんとの関係は、単なる上司と部下という言葉では括れません。笑いの美学を叩き込んでくれた師匠であり、乗り越えるべき壁でもあった」と知之氏は語る。
やがて独立し、プロダクション「イザワオフィス」の設立へと至るプロセスにおいても、いかりや氏から学んだプロ意識と、表現者としての自由を追求する情熱が根底にあった。イザワオフィスという環境を得たことで、志村けんは自身のアイディアをより自由に、かつクオリティ高く形にしていくことが可能となったのだ。