初めてライブハウスを訪れるファンの間では、「なぜチケットを買っているのに入場時に追加でお金を払わなければならないのか」という疑問がしばしば生じます。このワンドリンク制には、日本の興行に関する法律とライブハウスの歴史的成り立ちが深く関わっています。
多くのライブハウスは、法令上の分類において「興行場」ではなく「飲食店(特定遊興飲食店営業など)」として営業許可を取得しています。法律上、飲食店として営業するためには「来場客が飲食を注文する」という実態が必要となるため、入場時にワンドリンク分の代金を支払う仕組みが定着しました。
また、ドリンク代の収益は音響・照明設備の維持費や、新人アーティストの育成を支えるライブハウス側の重要な運営基盤でもあります。ファンにとっては「ライブハウス文化を支えるための入場チャージ」という意味合いも持っています。