未硬化ジェルの拭き取りにはややデリケートなエタノールですが、施術の「下準備(プレパレーション)」や「用具のメンテナンス」においては、極めて費用対効果の高いツールとしてプロの現場でも活用されています。
爪表面の油分・水分除去(プレップ代用)
サンディング後のダストを除去し、爪表面に付着した皮脂を脱脂する工程において、消毒用エタノールや無水エタノールはプレップ(プライマー前の清浄剤)の完全な代用となります。キッチンペーパーや毛羽立たない不織布ワイプにエタノールをたっぷりと含ませ、サイドフットやキューティクルラインの溝までしっかり拭き取ります。拭き取った直後は爪が白っぽく乾燥した状態(チョーキング現象)になるまで約10秒間しっかり自然乾燥させることが、リフト(浮き)を防ぐ絶対条件です。
ジェルブラシ(筆)の日常メンテナンス
施術終了後の筆先の洗浄にもエタノールが役立ちます。ただし注意すべきは、エタノールに筆先を長時間浸け置きしないことです。エタノールの脱脂力によってブラシのナイロン毛や天然毛に含まれる油分が完全に奪われ、毛先がパサついてまとまらなくなります。ペーパーの上にエタノールを数滴垂らし、毛流れに沿って優しく滑らせるように残存ジェルを拭い去った後、ベースジェルやクリアジェルをごく少量馴染ませてキャップを閉めるのが筆を長持ちさせる秘訣です。