葉酸が体内で慢性的に枯渇すると、どのような変調が現れるのでしょうか。葉酸不足 症状と身体の変化として最も代表的なものは「巨赤芽球性貧血(悪性貧血)」です。ビタミンB12とともに赤血球の正常なDNA合成に関わっているため、不足すると正常な赤血球が作られず、異常に巨大化した赤芽球が生じ、息切れや全身の倦怠感、立ちくらみ、舌の炎症(ハンター舌炎)を引き起こします。
また、細胞分裂が極めて活発な妊娠初期に葉酸が欠乏すると、胎児の中枢神経系が形成される過程で「神経管閉鎖障害(二分脊椎症や無脳症など)」の発症リスクが有意に上昇することが判明しています。
厚生労働省 葉酸 推奨摂取量 最新(日本人の食事摂取基準)では、性別や年齢、ライフステージごとに細かく指標が設定されています。
- 一般成人男女(18歳以上):推奨量 240 μg/日
- 妊活中・妊娠を計画している女性:食事からの240μgに加え、サプリメント等のモノグルタミン酸型葉酸として +400 μg/日 の付加摂取を強く推奨
- 妊娠初期〜後期(妊婦):通常の食事に加えて +240 μg/日(合計480μg/日)
- 授乳婦:通常の食事に加えて +100 μg/日(合計340μg/日)
神経管の形成は妊娠が判明する前の「受精後28日以内」にほぼ完了するため、妊娠が分かってから慌てて摂取するのではなく、妊娠を希望する少なくとも1ヶ月以上前からの日常的な意識付けが極めて重要視されています。