倉敷観光の二大ハイライトといえば、日本初の私立西洋近代美術館である大原美術館と、倉敷川の水上から町並みを仰ぎ見る川舟流しです。これらをスムーズに体験するための実戦的な知識を整理しました。
1930年に設立された大原美術館の見どころは、実業家・大原孫三郎と画家・児島虎次郎の深い友情と審美眼によって集められた至高のコレクションにあります。特に必見なのが、エル・グレコの傑作『受胎告知』や、クロード・モネの『睡蓮』です。モネの自宅庭園から株分けされた睡蓮が美術館の中庭の池に移植されており、絵画の世界と現実の植物が呼応する演出は訪れる者の心を捉えて離しません。本館のみならず、工芸館・東洋館分館を含めてじっくり鑑賞するスケジュールを組みましょう。
倉敷川を約20分かけて往復するくらしき川舟流し予約については、事前のオンライン予約システムが存在しない点に最大の注意が必要です。乗船チケットは、当日「倉敷館観光案内所」の窓口にて朝9時30分から先着順で販売されます。定員は1艘あたり6名程度と限られているため、休日や連休シーズンには午前中の早い段階で全便のチケットが完売することも珍しくありません。美観地区に到着したら真っ先に倉敷館へ立ち寄り、希望する時間帯の乗船券を確保することが鉄則です。