色の変化と並んで見落としてはならないのが、「透明度の低下(濁り)」と「泡立ちの持続性」です。健康な尿は濁りがなく澄んでいますが、異物が混入すると曇りガラスのような外観を呈します。
白く濁った尿(白濁尿)の代表的な原因は、細菌感染によって生じた白血球の死骸(膿)が混ざる「膿尿」です。特に女性に好発する膀胱炎では、尿の濁りとともに「排尿の終わりのツンとした痛み」「頻尿」「残尿感」がセットで現れます。さらに炎症が尿管を伝って腎臓まで達する「腎盂腎炎」に進行すると、38度以上の高熱や腰・背中の強い痛みを伴い、点滴治療や入院が必要となるケースも少なくありません。
また、おしっこの泡立ちについても正しい見分け方が求められます。勢いよく排尿した際に一時的に泡立つのは表面張力による物理現象であり、数十秒で泡が消えるなら問題ありません。しかし、「細かくクリーミーな泡が便器の水を流すまで消えない」状態が続く場合、腎臓の糸球体フィルターが損傷し、血液中のタンパク質が漏れ出している「蛋白尿」の可能性が濃厚です。ネフローゼ症候群や慢性腎臓病(CKD)の初期は自覚症状に乏しいため、持続する泡立ちは貴重な受診のきっかけとなります。