ネット上で「不殺の釣り堀」というフレーズを目にした際、まず思い浮かぶのが「魚を絶対に殺さない、傷つけない釣り堀があるのか?」という純粋な疑問です。結論から言えば、現代のアウトドア・アミューズメント業界には、まさにそのコンセプトを極限まで追求したリリース専用の管理釣り場や室内釣り堀が数多く展開されています。
従来の釣り堀では「釣った魚を買い取ってその場で塩焼きにする」「持ち帰って調理する」といった飲食前提のシステムが一般的でした。しかし、生きた魚を捌くことに抵抗がある層や、純粋に魚との知恵比べ・駆け引き(ファイト)だけを楽しみたい層の増加に伴い、「魚を持ち帰らない・魚体を傷つけずに水へ戻す」ことを徹底した施設が急速に支持を集めています。
これらの施設では、魚へのダメージを最小限に抑えるための厳密なエリアトラウト・レギュレーション(利用規約)が敷かれています。針の先端にカエシが付いていない「バーブレスフック」の使用が義務付けられているほか、魚を陸や素手で直接触ることを禁止し、ラバーネット内で速やかに針を外す「リリーサー」の使用が推奨されるなど、命に配慮した先端技術とマナーが融合した空間となっています。