草刈機(刈払機)のエンジン始動は、手順の順番を守ることが成否を分けます。作業前の周囲5メートル以内の安全確認と、刈刃が地面や草に接触しない平坦な場所に本体を置くことから始めましょう。
ステップ1:点火スイッチを「入(ON/運転)」にする
初歩的ですが、手元のスロットルレバー付近にある停止スイッチが「OFF(停止)」のままロープを引き続けてしまうミスは頻発しています。必ず「ON」側へ切り替えます。
ステップ2:プライミングポンプの押し方と燃料送り
キャブレター下部にある透明な半球状のゴムボタン(プライミングポンプ)を、指先で5〜7回程度ゆっくり奥まで押し込みます。タンクからキャブレターへ燃料を吸い上げる機構のため、ボタン内部および戻りパイプに燃料が満たされ、気泡が見えなくなるまで数回押し込むのが正確な基準です。押しすぎても余剰燃料はタンクへ還流するため、故障の心配はありません。
ステップ3:チョークレバーの使い方(冷間始動時)
エンジンが冷えている状態では、空気吸入量を減らして混合気を濃くする必要があります。チョークレバーを「閉(START/全閉)」の位置にセットします(※直前まで作業していてエンジンが熱い「温間始動」時は、チョークを操作せず「開」のまま始動します)。
ステップ4:リコイルスターターの引き方のコツ
本体のパイプ部分を左手と左足でしっかり地面に押さえつけ、右手でリコイルスターターのグリップを握ります。いきなり力任せに引くのは厳禁です。ロープをゆっくり5〜10cmほど引くと「カチッ」と内部の爪が噛み合って重くなるポイント(遊びがなくなる位置)があります。その手応えを感じた瞬間に、斜め上へ向かってスパッと素早く一気に引き抜きます。
ステップ5:初爆(ボボッという爆発音)の確認と本始動
チョーク「閉」の状態で2〜4回引くと、「ボボッ」「ブルン」と一瞬エンジンがかかりそうになる短い点火音(初爆)が鳴ります。この音が確認できたら、直ちにチョークレバーを「開(RUN/通常運転)」に戻します。その後、再びリコイルスターターを素早く1〜2回引けば、安定してエンジンが本始動します。