国内の石油元売り業界は、長年にわたる構造改革を経て巨大グループへの集約を加速させてきた。最大手のENEOSホールディングスをはじめ、出光興産株式会社、コスモ石油といった主要プレイヤーは、従来の燃料供給事業にとどまらず、急速に変化するモビリティ産業全般を見据えた構造転換を進めている。
脱炭素社会への移行と電動化の波が押し寄せる中、各社はガソリンスタンドの敷地を活用した急速充電器の設置や、カーシェアリング拠点への脱皮を急ピッチで進める。ガソリンを売る場所から、移動に関するあらゆるサービスを提供する「総合モビリティ拠点」へ。都市部から中山間地域に至るまで、街のスタンドの風景は急速に塗り替えられつつある。