この便利で洗練された移動環境の裏には、プラットフォーム企業同士の激しい市場争奪戦が存在する。韓国のIT大手カカオの創業者である金範洙(キム・ボムス)氏が築いた基盤の上に立つカカオモビリティは、圧倒的な国民的普及率を武器に市場の大部分を掌握してきた。
これに対抗するのが、米国の配車巨頭 Uber Technologies だ。同社は韓国の通信大手とタッグを組み、合弁会社を通じて UT(Uber Taxi)ブランドを展開。グローバルな認知度と旅行者の利用しやすさを前面に押し出し、インバウンド需要を根そこぎ取り込もうと猛追を見せている。
大手企業によるこの激しいシェア争いは、単なるサービス合戦にとどまらない。外国人向けの多言語UIの改善や、配車アルゴリズムの精密化、ドライバーの接客クオリティ向上を急速に推し進める原動力となっている。