宿題を短時間で終わらせられない最大の原因は、「習ったはずの内容を忘れてしまっていること」にある。忘れた知識を一から思い出す作業ほど、非効率なものはない。
記憶のメカニズムを解き明かしたエビングハウスの忘却曲線が示す通り、人間は学習した直後から急激に記憶を失っていく。だが、適切なタイミングで短い復習を挟めば、記憶の減衰を最小限に食い止められる。
宿題は「授業を受けたその日のうち」に即座に手を付けるのが鉄則だ。記憶がまだ鮮明なうちに問題を解けば、解答スピードは最速になり、間違い直しにかける時間も最小限で済む。先送りにすればするほど、宿題は難解なパズルへと姿を変えていく。