志楽の湯の心臓部ともいえるのが、地下1,300メートルの深部から汲み上げられる自家源泉です。泉質名はナトリウム—塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・温泉)。この温泉は、数千年前から数万年前の海水が地中に閉じ込められ、地熱と鉱物成分によってじっくりと熟成された「化石海水」と呼ばれる極めて濃厚な泉質を誇ります。
温泉分析書によると、溶存物質総量は海水に近い高濃度を示しており、人間の浸透圧よりも高い「高張性」に分類されます。これにより、浸かるだけで体内に温泉成分が浸透しやすく、短時間の入浴でも芯からポカポカと温まるのが特徴です。
志楽の湯の露天風呂には、安山岩などの自然石を惜しみなく組んだ大露天風呂のほか、信楽焼の職人が手がけた陶器風呂、そして酒蔵・醤油蔵で実際に使われていた120年ものの巨釜・味噌樽を再利用したユニークな樽風呂が配置されています。木々の葉擦れの音や鳥のさえずりを聴きながら、茶褐色に濁る強塩温泉に浸かるひとときは、関節痛や冷え性の緩和、疲労回復だけでなく、精神的な緊張を解きほぐす深い効能を発揮します。