西武ライオンズ時代、バックスクリーンへ叩き込む豪快な本塁打と、ホームイン時の華麗なバック転でファンを熱狂させた「孤高の天才」。ダイエー移籍後は、勝者のメンタリティをチームに植え付けた「頼れるキャプテン」。そしてソフトバンク監督としては、感情を表に出さず冷徹に勝利を積み重ねる「沈黙の名将」。秋山幸二という男に対する世間のイメージは、常に強さとストイシズムに満ちていました。
しかし、その鉄壁のポーカーフェイスの内側にあったのは、家族に対する底知れない深い愛情でした。ネット掲示板やSNSの声を見ても、監督辞任の真の理由が愛妻の看病だったと知ったファンからは、「これほど家族想いで誠実な男がいるだろうか」「日本一の胴上げの裏でそんな苦悩を抱えていたなんて涙が出る」といった声が圧倒的多数を占めています。
派手な自己アピールや言い訳を一切好まない職人肌の男だからこそ、世間の誤解に対しても自ら声を荒らげて否定することはありませんでした。その寡黙な姿勢こそが、結果として「前妻」「離婚」といった無責任なネットの憶測を許す隙間を作ってしまった側面もありますが、事実を知る球界関係者やファンからの信頼は今も揺るぎません。