「三菱グループの歴史を象徴する記念会館の内部をこの目で確かめたい」という声は年々高まっています。しかし結論から言えば、いわゆる「三菱記念会館」やグループ関連の記念建造物は、その建物の法的位置づけや所有母体によって一般公開の可否が極めて厳格に二分されています。
三菱金曜会加盟企業などが利用する迎賓館機能を持った会館施設(旧岩崎家高輪別邸である開東閣など)は、現在もグループ企業の福利厚生や公式行事、来賓対応に特化した完全会員制・非公開施設として運用されています。一方で、三菱グループの歩みを公に伝える目的で設置されている「三菱史料館」(東京都文京区湯島・三菱経済研究所)や、都立公園として管理されている「旧岩崎邸庭園」(台東区池之端)などは、一般の来館者向けに門戸が開かれています。
見学を希望する場合、一般公開施設では公式サイトを通じた事前Web予約システムや特定曜日の開館スケジュールが設定されていることが多く、当日の飛び込み訪問では入館できないケースも見受けられます。開館時間や入場料金についても、無料公開の企業史料館から、文化財維持協力金を兼ねた有料庭園まで形態が分かれているため、事前の正確な情報把握が欠かせません。