2020年4月以降に発売された新型車では「オートライト機能の義務化」が適用され、薄暗くなると自動で点灯し、エンジン停止とともに消灯するシステムが標準となりました。しかし、ロードサービスの現場からは「ライト消し忘れの出動要請は決してゼロになっていない」という声が上がっています。
JAFロードサービスの公表データでも、年間出動理由の約3割から4割を「バッテリー上がり」が占め、依然として不動の首位です。なぜ自動消灯システムがあるにもかかわらずトラブルが絶えないのでしょうか。SNSやユーザーコミュニティの実体験から見えてくるのは、以下の3つの典型パターンです。
1つ目は、「点検や悪天候時に手動でONにしたまま固定してしまうケース」です。豪雨や霧の走行時にフォグランプやヘッドライトを手動で常時点灯させ、降車時に「AUTO」位置へ戻し忘れるミスです。車種によっては「ON」固定のままだとエンジンを切っても警告ブザーが鳴るだけで、ランプ自体は点灯し続ける仕様が存在します。
2つ目は、「ルームランプ放置と半ドア」です。荷物の積み降ろしや子どもの乗り降りでドアがわずかに浮いており、車内灯が点灯しっぱなしになる事例です。車内灯はオートライト回路と独立している車両が多く、週末ドライバーが平日の月曜から金曜まで気づかずに放置し、完全放電に至るパターンが多発しています。
3つ目は、「ハイブリッド車やEVの補機バッテリー上がり」です。駆動用の巨大な高電圧バッテリーとは別に、電装品やハイブリッドシステムを起動するための12V鉛バッテリー(補機バッテリー)が搭載されています。この補機バッテリーは容量が小さく設計されているケースが多く、ライト消し忘れによる放電ダメージをより短時間で受けやすい構造になっています。