内田家における父と息子の関係性は、一般的な家庭のそれとは一線を画しています。神経質で完璧主義な一面を持つ父・本木雅弘さんと、自由奔放で芯の強い母・内田也哉子さん。その間で育った玄兎さんにとって、12歳離れた兄・UTAさんの存在は頼れる羅針盤でした。
兄のUTAさんは、かつて米国の大学でバスケットボール選手として活躍したのち、祖母・希林さんの「客観的に自分を見る仕事をしなさい」という言葉をきっかけにパリコレのランウェイへ進出しました。玄兎さんはそんな兄の背中を間近で見つめ、深い尊敬の念を抱いているとされています。兄弟で並んだプライベートショットでは、兄の圧倒的な体躯と、弟・玄兎さんの凛とした立ち姿が美しいコントラストを描いており、強い信頼関係がうかがえます。
一方、父・本木さんとの関係について、也哉子さんは自著のエッセイ『BLANK PAGE』や対談の中で「父親が時折見せる過剰なまでのこだわりや表現への葛藤を、玄兎はどこか達観したクールな眼差しで見守っている」とユーモアを交えて明かしています。父をプレッシャーとして捉えるのではなく、一人の尊敬すべき表現者として対等に見つめる関係性が、思春期の玄兎さんの中に早くも構築されているようです。