岡本健一の現在は、50代後半を迎えてなお表現者としての全盛期を更新し続けています。2020年秋には、舞台芸術における長年の顕著な功績が認められ、国家から紫綬褒章を受章。これは同世代の俳優としても極めて異例の栄誉であり、演劇界における彼の地位を不動のものとしました。
さらに注目すべきは、所属事務所の大きな変革期に先駆けて取った行動です。2021年11月、岡本健一は当時のジャニーズ事務所において所属タレントとして初となるエージェント契約への移行を発表しました。事務所に依存せず、自らの仕事の決定権を持ち、独立採算に近い形で表現活動をコントロールするこの判断は、後の芸能界における契約形態の近代化に決定的な道筋をつけました。
音楽面においても、2022年夏にデビュー35周年の男闘呼組が29年ぶりに電撃復活。全国ツアーを大成功させた後、2023年8月の日本武道館公演をもって有終の美を飾りました。その後、成田昭次、高橋和也、前田耕陽ら男闘呼組のメンバーにプロデューサー寺岡呼人らを加えた新バンドRockon Social Clubを始動。2026年現在も、重厚で洗練された大人のロックンロールを全国のアリーナやフェスで鳴り響かせています。舞台俳優としての頂点を極めながら、ロックミュージシャンとしても現役の最前線を疾走する健一の姿は、息子・圭人にとっても最大の刺激であり続けています。